ブラックジョークな作家
シニカルなユーモアのあるアメリカ人作家といえば
やっぱりカートヴォネガットJr.。
今年出た『読者に憐れみを ヴォネガットが教える「書くことについて」』より、
第29章の「ジョーク好き」
第30章の「ブラックジョーク」
が興味深かったので軽く紹介。
作家にジョークの才能があるとなぜいいかというと、
何かおもしろいことがあったときに、すごくおもしろく書けるからだ。
ヴォネガット自身もジョークがうまいという自認があったそうで、
ジョークを"ネズミ捕りの罠"に例えているところが面白い、
物を"科学的人類学的視点"からみるようなジョークも得意。
ほんとうに頭の切れる人々は、金持ちになるためのいちばんよい方法は、
人々が貼りついていなければならない惑星の表面の一部を所有することだと気づいた。
毎日新聞にジョークを書いていた
キン・ハバードに影響をうけたそうで、また今度調べてみようかな、と。
私がさんざん不幸にしたおかげで、彼女はユーモアのセンスを伸ばしていった。
結婚した当初の彼女には、間違いなくそんなセンスはなかった。
子供のころからユーモアのセンスが鋭く、
ブラックジョークのレンズを通して世の中をみていたそう。
マーク・トウェインを尊敬するあまり、
息子の名前をマークにしたというのもいい話。
カートボネガットの"愛に満ちた"ブラックジョーク、ほんと好きのなので、
また別の機会に紹介したいなと。
カートボネガットの「書くことについて」読書好きや本を書きたいという方はぜひ。